2019年10月9日水曜日

ニュートンのゆりかご



Rocks Motion Newton's Cradle

先日 株式会社アムマックスの2号店 KAMAKURA GEOGRAPHIC にいるときに店先のニュートンズクレードルを指先で持ち上げて遊ぶ親子の姿に出くわした。父親とも思える男性が歩きながら 【面白いだろ】これは永久に動くんだと口にしたとたん子供が飛びつくように後ろを向き眺めていた。父親は前を向いて歩いていきそれを追うように子供が去っていった。

その時になぜそんな嘘をつくんだろうと考えさせられる場面があった。おそらくその人は永久に自分は生きると思っているに違いないなんて考えさせられた。

私共もこの商品を販売しているが 勿論 恐らく国内で最も作り上げられた500g玉を吊るしている大型商品ではあるが 決して【永久機関】【半永久機関】ましてや何回音を出して振り子が振るのか 何分動くのかそんな事すら言う事ができない。

ネットでも非常に多くの問い合わせがあり困惑する事さえある。

私もWIKIPEDIAは良く拝見して重宝させて頂いているが NEWTON'S CRADLEの右上の動く画像はやめて頂きたい(2010 OCT. 9 現在)動作中のニュートンのゆりかごと書かれているが ただのトリック画像だからです。

ニュートンも科学者たちはすべて永久に動き続けるものはない事はすでに熟知しているはずで全ての物は変化していくわけで… まず音がでている事態がエネルギーの損失 地球で動いていること自体がエネルギーを損失して居るわけで まだ月で動かした方が長く動くはずです。エネルギー分散の法則は最後までピチッととまらずに玉が最後にすべて揺れ動く事でもわかるように エネルギーは一定方向に進まないのです。

こんな事は学校で科学を学ばなくても 外を走ればわかるのに何でわからないのかとため息が出てしまう。

実際 これは本当だが 今までに数か所の大学に数十台提供させて頂いたことがある。その際に 大学の教授の方なので 机上品で精度は望むものに達しないかもしれないと謙虚に言わせていただいた回答が【精度なんか求めてる人いるの】だった… 地底1,000mの岩盤に支柱を打ち込んで 精度の高い素材で吊り下げて玉も絶妙な制度を持たせたって大差ないヨと言われたときに すごいと思ってしまった 笑
それを教えるのがこの製品なんじゃないのって… まず鉄球だけ使わしてもらうよって言われてしまいました。

正直 弊社のほとんどの人間がこの商品を若い頃に購入してその精度の低さに落胆している。ナイロンでつりした玉 ゆらゆらした支柱 なおかつ数千円でかえる… そうであるからより精度の高い物へのあこがれはある。しかしある時期 気が付いた事がそれを求めても満足するものに絶対に達しないという事に… いくら台座を広くしても所詮同じだと言う事… 何回玉を打つ どのくらい動くなんて その時の微妙なアプローチ次第で大きくことなるし そこまで追うよりも 豊かな心を生む商品にしたいと考えが変わった末の商品です。

勿論 数百万つぎ込んで チタン(チタンがいい訳でないが)とか複合素材を使ったところでそれに見合う結果は生まれないと言う事なのです。

少年期にガッカリさせられた思いは 500gの鉄球の特注 ワイヤーストリング 大型台座
などの範囲で満足させられた。実に美しく 最高のインテリア エネルギー伝達 そしてエネルギー分散をしるに十分すぎる製品でおさまった。無常を知るには十分すぎるアイテムだった。

金額は1万円後半と値がはるように思えるが ここまで追求できたことに満足できるアイテムです。

一日の終わりに指でつまみ上げてちょっと鉄の球を動かしたくなる。そんなロックスモーションのニュートンのゆりかごです。














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