昭和40年代の頃今のようなファミリーレストランなどなかった時代。
その頃は、ファミリーレストランと言った名称さえなかった。
我家では『ドライブイン』と言っていました。
また、すし屋等めったに行く事さえなかった時代。
お客さんが来客した際出前を取ったりする位で、家族だけで出前を取る事などよほどの事がない限り食べられなかった贅沢な食事でした。
そして、レストランと言えばデパートの最上階にあるレストラン。
年に2~3回行けるくらいでした。
子供の頃、デパートに行くことは一代イベントでした。
デパートのレストラン街へ行きお子様ランチとクリームソーダを頼むのが取っても楽しみでした。
うまく行けば、おもちゃも買ってもらえるかも・・・・
とても楽しいイベントでした。
そんなある日、我々家族でデパートのレストラン街で何故か中華レストランに入ることになった。
近所にある『中華屋』ではなく、ウエイトレスがチャイナドレスを着てオーダーを聞くようなお店でした。もちろん円卓で中央の部分が回転するテーブルです。
席に着くと小さな湯飲みでお茶を出されました。
父がおもむろにお茶を飲むと、すかさず仁王様のような顔で『何だ!このお茶ちゃんとすすいでないぞ!!』と怒り出しました。
母もお茶を飲むと『本当!!洗剤落ちてない!!』私も試しに飲んでみると『ママレモンが残ってる!』と家族中で大騒ぎ。
母が店員を呼びつけ、『ちょっと~湯のみちゃんとすすいでないわよ!』と感じ悪く文句を言った。
店員:『・・・・・・・』参ったな~と言った表情。
母:『取り替えてください』
店員:『このお茶はジャスミン茶と言って中国の香りのあるお茶なんです』
家族:『・・・・・・・・・・』
父:『そういうお茶なんだって~ ハハハハ』周りを気にしながら誰に言ったか分からないが父が発言した。
家族: 真っ青
子供ながらに恥ずかしかった事を覚えてます。
しかし、今となっては楽しい思い出です。
昭和ならでは的なエピソードです。
今では、和食・中華・洋食と当たり前のように手軽に食すことが出来る時代になり幼児でさえ、トロ食べたい等色々なメニューを知っています。
子供の頃の私には想像も付かない状況です。
これが良いのか悪いのか何ともいえませんが、昭和の時代はとても懐かしくそして、何ともいえない良き時代に思います。
今に比べると家族とのふれあいや暖かさを感じます。
今日では、何でも揃って便利な世の中ではありますが、個別の楽しみはあるようですが、家族単位の暖かさが減少しているような気がします。
こんなこと思っているのは、私だけ~
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