商品ブログを始める事になってどんな商品が最初の紹介に相応しい商品だろうと考えたときやはり
この商品になってしまいました。豪州 OUTGEAR 社(現RAPP INTERNATIONAL)のウルトラディーリーです。弊社1990年代の創業当時はアウトドア業界が脚光を浴びている時期であり 今でこそ少々下火の LL BEANとかその辺のブランドが旬の時期でした。デイパックを学生が学校に持って行くのが日常化し始めた時期で リュックサックから デイパックへと進化した時代だったように思えます。アメリカのブランドが市場を賑わせていたなか 弊社はオーストラリアのアウトギア社の代理店をしておりました。まあ その時代でもオーストラリア製品はバタ臭いと言われて 今一歩洗練されていないと言われた事もありました。今は世界で最も裕福な西洋と言われているくらいの発展を遂げていますが・・・
当時はアムマックスはホームオフィースで畳の上に デイパックが各色 5個づつ丁寧に重ねてあった時期で在庫も まあ 1時間なくても全て数えられてしまう程度でしたが・・・ そんな開業当初、雑誌 小学館の編集部さんから電話があり そちらのデイパックを是非とも雑誌に掲載させて欲しいと言う依頼があり まあ驚きました。廃業寸前で食事にもありつけるかそんな状態のときでしたから・・・ 編集長(サライ)の黒笹さんから連絡を頂き 小学館プロダクションの鈴木さんと言う紳士とお約束をして 編集部に伺う事になったわけですから・・・ 掲載依頼商品がなんと ウルトラディーリーとヤンディーと言うカンガルー皮革のデイパックでした。お会いして最初に言われた言葉が 【ONE OF THOSE】 色々ある中の中のひとつでなく 【EXCLUSIVE】これだけしかない これをみんな求めれるんだと言われ 訳もわからず頷いていた記憶が御座います。後から編集部から出てきて 実は自分の背広の上下を 色が違って着ている事に気が付いたほど その頃はあわてた出来事でした・・・ その頃 2万5千円ほどする商品が黒笹さんの読みどおり 掲載予定数を超えて販売され 零細企業の弊社を支えてくれた商品になった訳です。
ウルトラディーリーとは カンガルー革で製作されたデイパックです。カンガルー革 牛皮革の3倍の強度を持ちます。繊維方向が他の動物は一方方向に近いのですが カンガルー革は交互に編みこみ状に縦横に走っているわです。3倍の強度と言う事は 1/3の薄さのバッグで済むと言う事です。軽量で強度のあるデイパックが実感出来るわけです。現在ではF1 やモーターバイク選手のスーツのほとんど そしてサッカー靴はほとんどがカンガルー革です。革の王様でしょうか。
しかし難点は野生動物と言う特性上 革に傷が多く 市場性に掛けると言う事です。しかし 編集長は それがいい!! それこそ本物だと絶賛してくれました。 実は傷が多い革ほど戦い抜いたカンガルーで強度も抜群なんです。
そのOUTGEAR社は 現在では救急救命装備品を手がけるメーカーへと経営の舵を取り。現在ではアウトドア業界から手を引いている状態です。RAPP社のオナーとも定期的に食事をしておりますが これだけ市場性を追求した現代のアウトドア業界にでは 今までの様に品質だけでは生きのこれないのが現状との事 残念ですが業界への参入は考えていない様です。
弊社は 豪州法人の子会社NATURADICAL社を通して 再度カンガルー革の生産に2014年に取り組み あっ言う間に完売と言う反響でした。いまでも 問合せを頂いておりますが 実は生産の目処はたっておりません。実は本当に 本当に難しい商材で 大変なロスが御座います。時間 能力 生産 品質管理 どれをとりましても 【割に合わない】商材であります。そんな馬鹿な会社
まねをする会社は恐らく無いと思われます。
現在弊社は 来年春の決まった数量の生産を目指し日々取組んでいる最中で御座います。ご期待ください。
20年以上の革のデイパックまだ 娘の代になっても使用しています。
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